2019年2月:春節祭 於:南京町

横浜・長崎の中華街に行ったならば、三大の残り「南京」にもいつか行ってみようと言い続けて7年くらい経過してしまった。一番の近所なのに。
中国では民族大移動が行われ、対中国貿易はマイナス10%以上の赤字に転落するとまで言われる「春節」の時季に、せっかくなので合わせて行ってみようではないか。

JR元町駅から南京町方面へと進む。ビルの合間の狭い商店街をかい潜って行くと、いかにもな風景が現れる。
福をさかさまにした旗が印象的だ。「福至了」も「福倒了」も同じ発音(フー・ダオ・ラ)をする事から、縁担ぎでそのように吊るしているとの事だった(wiki先生より)。
しかし来る日を間違えてしまったようだ。せめて平日にすべきだった。この混みっぷり、無理や!

中華街に来ておきながら、昼ご飯は「王将」にするという愚行までしてやった。ゆったり食するという事が、我々にとっては最重要なファクターなのだ。

懲りずに南京の「中華街エリア」周回に再挑戦をする。下写真の関羽帝廟がセットされた広場あたりが最も人混みがひどく、特にイベントをやってるわけでもないのに、なんでこんなに人が集まっているのか。関帝廟をお詣りしたいなら、ここから20分ほど離れたお寺に行くべきやね。そっちのが本物なんちゃうかな。

力尽きてしまったので、喫茶店で休憩を取る。入店するとお客さん、みんなテレビを必死で見ている。店員とも距離感がめっちゃ近くて変な雰囲気だと思ったら、競馬を楽しむ喫茶店のようだった。珍しいタイプの喫茶店だ。
あと下写真の「ちんき堂」もチョットそそられる。が、なかなか一歩が踏み出せなくて入れなかった。相棒が一人で入店、「そんなに変な店ちゃうかったで」と言う。入っとけばよかったか。

ガード下の商店街。神戸の裏町とも言える商店街、略して「もとこー」。こっちの雰囲気のほうが落ち着くわぁ。阪神大震災以来、補強工事を理由に退去を求めるJR西日本とのトラブルで、かなり活気が無くなってきているという。ここもやがてはショッピングモールやブティック通りに姿を変えていくことになるのだろう。

最後に、花隈駅近くの「花隈城跡」へ寄り道する。こんな城名聞いた事がないと思い、説明看板を読む。「城の地点は海に面して突き出たハナクマの名の通りの台地で」とあり、海がかなり近くまで来ていた事がうかがえる。花と書いているが、「鼻」なのだろう。西日本に多い地名だ。確かに、海側から山手方面へ通りを歩いてきて、花隈公園から急な坂道になる。
とはいうものの、今となってはちょっとした坂道や丘でしか、地形を思い描くよすががないのだが。

南京町は、残念ながら私にとっては興味がそそられる場所ではなかったようだ。そういえば、長崎も横浜も大して記憶に残っていないよなっと気づいた。結局、人混みと観光地である事が合わないのだ。