2020/04/11:開墾日記

開墾がスタートして3週間経った。実際に通ったのは計6日間になるから大した仕事量ではないものの、根気よく続けていくには楽しむ気持ちが大切だ。時々は開墾以外のことに興味を持ってみよう。
本日のテーマは「灰作り」である。朝っぱらから竹を集めて一生懸命焚火をした。Mさんが居ないと、まともに火も付けられない事に軽くショックを覚える。
なぜ灰が欲しいのか。灰汁を作り、鹿児島名物の「あく巻き」やコンニャクを作ったり、洗濯剤として使ってみたりしたいとずっと考えていた(カシ男が)からだった。この度、焚火できる環境が手に入ったので胸躍らせながらチャレンジしたのだが…

残念ながら灰は取れなかった。竹が灰採集に向いていなかったのか、炭化したため燃焼不足だったのか。いずれにせよ、ネットでは「竹は焚火に不向きである」と記載しているサイトが多かったが、ネット情報を鵜呑みするほどウブではない。実際に灰を作ってくれた事のある人に今度聞いてみよう。

ミョウガ畑そばに生えたタケノコは、頂きました。勢いよくボコボコ生えるので、終いには廃棄する羽目になる。

古いバケツを撤去する予定だったが、濁った水の中から大きなカエルが顔を覘かせて鳴き出す。これぞまさに「井蛙」されど「天を知る」。「知天」部分は後世の追加ではあるが、ま、バケツは残しておこう。

昼は蕎麦屋「一源庵」を久し振りに訪問した。万葉集を愛好しているのだろう、背丈くらいはある木の幹の平らに削った所に、和歌を筆で書き写したものがずらっと飾られているのが印象的なお店である。飛鳥村に居て身近に見える山の名前が入った歌が好きなのか、月を詠み込んだ歌が好きなのか、好みを想像しながら蕎麦が出て来るのを待つ。

もり(大)は多すぎたようだ。「たまには蕎麦もイイ」と言っていたカシ男も食べるペースが落ちてきて、疲れた身体を癒す量に蕎麦単品は辛かったようで、二八割と十割半々にするなどもう一工夫が欲しいところだ。

午後はひたすら開墾し、綿の種を蒔いた。愛知県西尾市に行った時、本祭りのイベント「綿の種取り機体験」でもらった綿種が、去年はベランダ栽培でうまく行き、今回は二代目の種を蒔いたのである。わんさか収穫できたら綿の使い道を考えねば、と取らぬ狸の皮算用的な期待を込めながら。

帰り際、遠くから我が畑を眺めてみると、斜面が思ったより急であることに驚いた。そしてやっぱり広い。豪雨の時にはザーザーと水が流れていくんだろうな。苗が負けてしまいそうなので、その対策を考える必要が有るかもしれぬ。